ゴシラン

走ることについて語ります

「第44回別海町パイロットマラソン」反省会

レースレポはこちら。

 

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《ゴール後の流れ》

 

「やった!やったんだ」と軽い興奮状態の中、競技場のフィールドでたたずみます。

その後、クラブの皆様など、知り合いランナーのゴールを見届けました。

自己ベスト、サブ3.5など、目標を達成されたランナーの晴れやかな表情を見ると、自分のことのように嬉しく思います。

 

 

「完走賞」として、別海名物の「鮭一匹」、乳製品、やたらデカいバスタオルをもらいました。

わたしゃ、魚おろせないぐらいに自炊スキルは低いので、鮭は実家に送りました。

こうして趣味でやっていることが、結果的に親孝行になれば、それはそれでいいかと。

 

 

「別海のバター」は後日トーストに塗って、美味しくいただきました。

 

一通り知り合いランナーのゴールシーンを見届けてからは、体育館に戻って、クラブの皆様としばし雑談。

にしてもランナーというものは、常に未来を見ている人種であって、PBを達成したばかりなのに、早くも「次の目標」についてあーだこーだと語ってしまいますな。

走りでも仕事でもなんでもそうなのであるが、常に「これで満足」ということはなく、少しでも自分の理想を追求したくなるのが、人間の本能というものなのだろう。

知らんけど。

 

解散して、帰路につきます。

 

 

自宅に戻り、参加賞の「のむヨーグルト」を飲んで、リッチに「半額寿司」で「ひとり祝勝会」を行います。

何も言うことはない満足満足の一日なのでありました。

 

《ガーミンデータなどで振り返り》

 

 

平均心拍数は161と、いつものフルマラソンと同じぐらい。

ただ、以前180ぐらいだった最大心拍数は171と上がらず、ここに3年のブランクを経た老化が現れているのでしょうか。

これから50代になり、ますます最大心拍数は落ちていきますので、少しでもVO2maxに刺激を加えるようなトレーニングを積み重ね、落ち幅をゆるやかにしていきたいものです。

 

ピッチはかなり高めですね。特に前半は200を超えるハイピッチで走っていました。

ストライドも3年前にPBを出した「作.AC真駒内ラソン」よりも3cmと微妙ですが伸びており、ここに「ズームフライ3」と「ヴェイパー様」の差が出ているのかなと。

距離を重ねるごとにつれ、ストライドが狭くなる傾向のある私ですが、ラスト2kmはストライドが120cm以上に伸び、40km過ぎても脚が残っていることに自分でもびっくりしました。

逆に言えば、40kmまではこのシューズの持つポテンシャルを活かしきれていないという見方もすることができ、まだまだ伸びしろはありますな。

 

今回、前半タイムは「1時間32分35秒」。

そして、後半タイムは「1時間32分19秒」と、微妙ではありますが「ネガティブスプリット」を刻んでいます。

 

 

ご覧のように「前半上り、後半下り」というコースレイアウトが、ネガティブスプリットの大きな要因のひとつではあると思いますが、なんだかんだで6月までの「100マイルチャレンジ」で、月500km超の距離を積み重ねたことが、後半の粘りにつながったのかなと。

走った距離は裏切りません。

「もう一歩上の段階に行ける!」と、手応えをつかんだ今回のレースでした。

 

《100マイル達成からの3ヶ月》

 

今年は6月末の「24時間耐久レース」で「100マイル達成」という目標に向けて、4〜6月までは、完全にスピードは犠牲にしてひたすら「キロ7分近く」で距離を積む練習に専念してきました。

 

6月に「別海町パイロットマラソン」の開催が発表され、今年の「フルマラソン記録更新」へのターゲットレースを別海一本に絞りました。

7月から別海に向けて、スピード寄りの練習に戻しましたが、ずっとスピ練から逃げていた代償は大きかったです。

ガーミン測定のVO2maxは55まで落ち、閾値走をやっても「キロ4分20秒」が手一杯と、別海に向けて「このままではヤバい」と思ってました。

2シーズンガチでフルマラソンを走っていないブランクは大きいのかなと。

 

「100マイル対策」で、極端に上下動を少なくしたヒールストライクの「すり足走法」の癖がなかなか抜けなかったです。

3年前にフルマラソンでPBを出したころの「フォアフット走法」へ戻そうと、色々ランニングフォームを見直しながら、あーでもないこーでもないと試行錯誤していきました。

 

ようやく8月になって走り方を思い出し、短い距離なら「キロ4分10秒」が楽に出せるようになってきました。

VO2maxも59〜60に上がってきました。

それでも「スピード持久力」は戻らず、いくら釧路と言えども、真夏で気温が高いこともあり「キロ4分半」のペース走がキツく、「本当に10月の頭にこのペースで42.195km走れるのか?」と不安になることもありました。

「せめて11月にレースがあれば、スピードは戻るんだけどなあ」と、言い訳モードに逃げたくなりましたが、9月中までにやれることをやるしかありません。

 

9月になっても間に合うかどうか不安でしたが、レース3週間前の「現地30km試走」でレースペースで走れたのは大きな自信になりました。

コース試走は、できるならやっておくことにこしたことはありません。

別海は「単調な一本道」というイメージですが、細かいアップダウンがあり、試走でそのアップダウンを頭に入れておいたのは大きかったです。

本番でも「ここの下りは長いので一気に上げる」「ラスト2kmは風向きから一気にスパートをかけられる」と、試走のイメージをそのまま再現することができました。

 

結局、フルマラソンで一番大事なのは「自信」です。

そして自信を生み出すのは「日々の泥臭い練習」しかありません。

「自信」は「過去の実績」を凌駕します

過去失速してきた30〜35kmを過ぎても全く失速する気がしなかったのは、「練習に支えられた自信」だと思っています。

過去どうだったかと言うよりも、「今できる」と思うことが、何よりも肉体に限界が来てからの支えになると思います。

 

《その3cmを伸ばしだせ!》

 

フルマラソン「3時間5分切り」を達成し、いよいよ「サブスリー」が現実的な数字となって見えてきました。

現在の「キロ4分23秒ペース」から「キロ4分15秒ペース」に底上げしていくことが必要です。

 

こっからペースを「キロ8秒上げる」と思うと、かなりキツく感じるかもしれませんが、今の私のピッチから、サブスリーを達成するためには「あと3cmストライドを伸ばす」だけで計算上は行けます。

とてつもない長い距離であるフルマラソンも、所詮は「一歩一歩の積み重ね」。

一歩一歩の精度を上げていくことが、これからの課題になっていきます。

この「3cm」の小さな微差が、「42.195km」では大差になるということを肝に銘じて、板橋までの5ヶ月間を大事に過ごしていきたいと思います。

「微差は大差」

 

 

この「3cm」をどう伸ばしていくかが、苦しく、そして楽しい挑戦になっていくのでしょう。

フォームの見直し、練習メニューの工夫、あらゆる手段をつくしながら、この「たったの3cm」の壁を乗り越えていきたいと思います。

 

私はできる!絶対にできる!

 

ここまでご清聴ありがとうございました。

 

さようなら。