ゴシラン

走ることについて語ります

「第2回まちなかトレラン釧路大会」参加記(その3)

gossy54200.hatenablog.com

 

前回はスタートから21時までの6時間の様子を述べていきました。

ひたすら長丁場なので、体力温存、いのちだいじにと言ったところでしょうか。

 

6時間を過ぎても、ひたすら淡々と機械のようにラップを刻みます。

普段走らないようなところを、普段走らない時間帯に走るのはなぜか気分が上がりますね。

私は普段21時ぐらいに寝ている小学生みたいな生活を送っているので、この「夜ふかし」の背徳感が、謎のテンションアップにつながっているのかもしれません。

あれですね、子供の頃、大晦日の日だけは紅白歌合戦見て、深夜まで起きているのが、親から許されていたような感じ。

 

若干、トイレが近かったですかね。

1時間に1回ぐらいは行っていました。

ただ、尿の色が濃くなっていることもなく、給水や電解質補給はうまく行っているようです。

 

21時からの6時間も、だいたい1周(1.6km)「10〜11分ペース」で眠るように進んで行きます。

いかにこの涼しくて静かな時間帯に、100マイルへの「貯金」を作れるかがカギだと思っていました。

なんとか12時間までに最低でも「90km」進んでおけば、栄光の100マイルは見えてくるかなあと。

後半12時間で、進める距離は「前半のマイナス20km」ぐらいかなあと計算していました。

尚、計算の根拠は全く無い模様。

 

カーボローディングに失敗したのか、スタートからずっと腹の中に食い物が残っている感じで、腹の調子はイマイチ。

60km過ぎた辺りで、腹が暴れ出し、おー、これは人間の尊厳が失われると、トイレにピットイン。

1.6kmの周回コースで、行きたいときにトイレに行ける環境でよかったです。

これ、もし本格的トレイルレースで、山の中だったら詰んでいたな。

 

10分ぐらい個室にこもっていましたが、まあ、「脚を休める時間」と考えればいいでしょう。

身も心もすっきりし、でもって腹の中が空っぽになったので、そろそろ固形物食えるかなと、フルーツポンチをいただきました。

 

いただきます。

 

うん、うまいのかまずいのかわからんwww

どうやら味覚がぶっ壊れているようです。

これって「ウルトラあるある」なのかはわかりませんが、私の場合は、ある程度の距離が過ぎると胃腸障害と共に味覚障害も現れます。

でもって、吐き気まで行かないけど、ちょっと「オエッ」って感じがして、やっぱ固形物を食べるのは無理そう。

結局、24時間でオフィシャルの食事に手をつけたのは、このフルーツポンチとバナナ1本だけでした。

せっかくランナーのためにスタッフの皆様が用意してくださったのに、申し訳ない。

食えなくなるのは今後の課題だな。

 

さてさて、深夜になって、走行ペースが皆私と同じぐらいなのか、それとも各自休憩を取っているのかよくわかりませんが、コース上で人を見かけることがあまりなくなってきました。

そんな中で、私を勇気づけてくださったのは「84歳のレジェンド」月岡さんです。

コース上でお会いして「お疲れ様でーす!」と挨拶するたびに、笑顔で返してくださり、少なくとも「月岡さんが休むまでは休まない!」とモチベーションになりました。

というか、24時間ずーっと月岡さん、コース上にいたような気がするのですが、休憩は取られていたのでしょうか?

マイペースで淡々と進んでいくお姿に、いたく心を打たれたワタクシであります。

 

途中、スタッフさんに自分の周回数を確認します。

あ、俺、1周少なく数えていたわ。

同じコースぐるぐる回って、深夜になって思考がモーローとしてくると、数も数えられなくなってしまうのね。

ガーミンのラップは手動にして、1周毎に取った方がよかったかも。

順位はあえて聞きませんでした。

今回は己との戦いなのです。

 

コースはランタンで照らされ、でもってヘッドライトがあれば十分足元が見えるレベルでありましたが、途中、芝生の中に石ころが混ざっているところがあり、一回つまずいてコケそうになりましたね。

「石ころトラップ」があるところは慎重に進みました。

夜は「転倒リスク」もあるんで、明るい時間以上に集中力が必要になってきますな。

 

午前0時を過ぎても、気温はさほど下がらず、一応ウインドブレーカーは持ってきましたが、ノースリーブで走れるぐらいの暑さでした。

まあ、走っているうちはいいが、止まるとちょっと寒いかなってレベルでしたが。

そんな中、ゲストランナー井原さんは「上半身裸で走る」というワイルドさを見せつけていました。

このワイルドさが「人生で100マイルを100回走る」ための秘訣なのか!

多分、違うと思うが。

えー、井原さん、走行中補給について色々アドバイスいただきありがとうございました。

 

深夜2時を過ぎた辺りから、空は徐々に明るくなってきます。

緯度の高い北海道で、しかも東の方だと、こんくらいの時間から夜明けが始まってくるのですね。

長い長〜〜〜〜〜い、この「24時間耐久レース」も、ようやく折り返しが近づいてきました。

 

午前3時。

12時間が経過しました。

ここまで57周(91.2km)。

最低限の目標であった「90km」は突破して、まずは一安心と言ったところでしょうか。

100マイルまでは43周です。

ここまでは勢いだけで行きましたが、こっから100マイルに向けて作った「貯金7周」を、どのように使っていくか戦略面が問われるところです。

 

(つづく)