ゴシラン

走ることについて語ります

別海町営ランニングコースで「2日100kmチャレンジ」(その2)

 

gossy54200.hatenablog.com

 

2日間で2kmの周回コースをぐるぐる回って100km走る。

 

せっかくの週末をなぜこんな何もないところで、こんなに疲れることをしなきゃならんのかという話もあるかもしれないが、やると決めたからにはやるしかないのである。

 

5/21(土)

朝6時に釧路を出発して、車をぶぉーんと走らせ、8時に別海着。

釧路〜別海間の距離は約90kmです。

 

 

ランニングコースの隙間を縫って、パークゴルフ場も造られています。

というか、パークゴルフ場がメインで、ランニングコースはおまけって感じですな。

多分、できたのはランニングコースの方が先だと思うが。

 

写真のコースマップにあるように、このコースは単純に円状のコースをぐるっと周るのではなく、5箇所のヘアピンカーブを曲がりくねるテクニカルなコースとなってます。

んで、5箇所の直線部分は標高差にして5〜10mのアップダウンがあるのが、このコースの嫌らしいところですな。

 

 

では、出発しましょう。

 

誰もいないランニングコースを、ひとり黙々と走ります。

天気はめっちゃいいですな。

と言うか、最高気温は22度まで上がり、日頃、気温一桁〜10度ぐらいのコンディションで走っている私としては、かなり暑く感じました。

22度なんて、釧路の真夏の気温だっちゅうねん。

 

 

いかにも北海道って感じの、だだっ広い原っぱに造られたランニングコース。

風を遮るものが何もないんで、風速3m/sぐらいでもめっちゃ風が強く感じますな。

コースには距離表示もあり、GPSウォッチがなくても安心です。

 

 

坂が結構キツイですな。

しかも、乾燥していて土が柔らかく、砂浜までは行かないけど、そこそこ走りにくい。

足首やふくらはぎで蹴っていては進みずらく、股関節をしっかり使ったランニングフォームが求められるタフなコースである。

 

尚、佐々木功監督のチームが合宿していたときは、写真右にある東屋から、監督が選手の様子を上から見渡していたとのこと。

 

 

東屋からはこんな感じで、コース全体の様子を見渡すことができます。

 

アップダウンが激しいんで、あんまりペースは安定しませんが、大体「キロ6分半〜7分」ぐらいのペースで進みます。

このペースを保って最低でも50km、できれば60kmは走っておきたいところ。

 

序盤は10km毎に休憩を取って、水分、電解質、エネルギーを補充する作戦に出ます。

電解質は以前にもブログに書いた「エブリサポート」がおすすめ。

そこらへんで売ってる「塩タブ」に比べ、食塩相当量が段違いに多く、汗で失われたナトリウムが補充されます。

 


 

20km過ぎまでは順調だったのですが、25kmぐらいから小指がしびれるようになり、「こりゃ脱水になりかけてるな」と、26kmで休憩。

フルマラソンの距離を超える「超ロング走」では、本格的に潰れる前に、早め早めの休憩補給が重要です。

 

ここが勝負時だと、エナジードリンクをぐいっと入れてみたが、こいつがかなり効果的でしたな。

カフェインの効果もあり、ちょっとモーローとしていた頭もシャキッとしてきました。

私の場合、エナジードリンクが「ウルトラマラソンの勝負ドリンク」として有効なようです。

 

こういう単調な「超ロング走」では、考えごとをすると辛くなってきますので、自分が機械になったつもりで「何も考えず」淡々と歩を進めることに専念します。

そんなわけで、走っているときの記憶ってあんまりなくて、ブログ的にはそんなに面白くないのですが、ここでは考えごとをして頭に余計な血流を巡らせずに、動いている手足にしっかりと血を巡らせるが重要なのである。

 

42.2km通過タイムは4時間40分ぐらい。

この辺りで、ワイヤレスイヤホンの電池が切れてしまいました。

実際の「24時間耐久レース」では、音楽は勝負どころでしか使えないですな。

ま、私は音楽がなくてもメンタル的にしんどいことはなく、全然走れるんで問題ないが。

 

45km過ぎから、今日は50kmでやめるか、それとも60km行っちゃうか、ちょっと迷ったが、脚自体は特に痛いところもなく、まあ行けるかと、60kmをチョイス。

次の日楽をするためにも、今日はちょっと多めに走っておこう。

そんな私は、夏休みの宿題を早めにやってしまう、磯野カツオとは正反対の人生を送っておりました。

 

50kmを過ぎてもペースは落ちなかったのだが、ちょい吐き気が出てきてしんどくなってきたな。

人にもよるが、ウルトラマラソンはこんくらいの距離から「胃腸障害」が出てくるのが難点である。

補給食は経費節減のため、イオンで安く売ってるゼリー飲料を使ったのだが、あれは腹に溜まってダメだね。

身体は栄養を欲しているのに、腹はたっぷんたっぷんで何も受け入れられないという、よろしくない状況でした。

本番では腹に溜まらなくて、かつカロリーの高い「エナジージェル」を、ケチらないでどんどん入れていこう。

恐らく、10時間以降はほとんど固形物は食べられないって展開が予想されるんで。

点滴打ちながら走れるんなら、是非そうしたいぐらいなのだがな。

 

補給面で課題は残しましたが、初日は無事7時間以内で60km走破。

 

 

「総上昇量1152m」って、登山かよ!

一つ一つのアップダウンが5〜10mだったとしても、「塵も積もれば山となる」を身を持って実感したのであった。

 

 

平らなところはほとんどなかったため、一見安定していないペースのように見えますが、平均すればほぼ一定で、時間が経過しても大きなブレーキ区間はなく、悪くない内容だったのではないかと思います。

 

 

ウルトラマラソンのように距離が長くなると、体力の消耗を抑えるために「すり足気味のピッチ走法」がよろしいのではないかと思います。

ただ、今回のコースは下りが結構あったんで、そこでぴょんぴょん跳ねた走りになり、その勢いで平地になってもぴょんぴょん走りが抜けなくなるところがあり、若干脚は消耗しましたね。

「跳ねずにすり足」を徹底していきたいと思います。

 

脚自体は攣ることもなく、少し余裕を残せましたが、暑さもあり体力はごっそり消耗しましたね。

走り終わった後も食欲がなく、コンビニに寄って冷たいカップそばを流し込むのが手一杯でした。

こんなんで次の日40kmも走れるのか?

どうせなら、今、引き返してもう10km追加してもいいんじゃないか?

などと思ったが、明日のことは明日がなんとかしてくれるでしょう。

まずは「今日はお疲れ様」ということで、宿泊先へと車を走らせるのでありました。

 

(つづく)