ゴシラン

走ることについて語ります

西別岳と摩周岳とアブ襲来(その2)

さてさて、西別岳山頂をゲットした勢いで、そのまま摩周岳へと進んでいきましょう。

 

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写真奥に見える、左半分が切り崩されたような形になっている山が摩周岳です。

大きな爆裂火口壁が特徴ですね。

下り基調のなだらかな尾根をスイスイと進みましょう。

 

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んで、ちょっと登り返して、又牛別岳到達。

西別岳山頂より5分程度のあっけない道のりでした。

写真ではわかりにくいですが、標識の「又」の字が、カタカナの「ヌ」のように見え、んでもって「又」と「牛」の字の間に、横棒が一本入っているように見えて、「ヌー牛別岳」としか読めませんな、これは。

 

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又牛別岳より先は、走るのには絶好のトレイルがずっと続きます。

日が照って、朝7時にも関わらず暑くなってきましたが、森の中のトレイルは日の光が遮られていいですな。

えっほえっほと走ります。

 

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摩周湖第一展望台と摩周岳の分岐点。

へぇ〜、西別岳と第一展望台ってつながっているのね。

と言うか、第一展望台から摩周岳に登れるということを、山に興味を持つまでは知らず、車が通る道以外でも、いろんなとこにつながってるんだなあと、ちょっと世界が広がったような気がしました。

 

分岐点からも走りやすいトレイルが続き、山頂まで残り400mの標識を発見。

「ふ、摩周岳楽勝じゃん」と、摩周岳を舐めていた私でありました。

 

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しかし、ここから摩周岳への真の上りが始まったのでした。

急勾配あり、岩場ありで、これまでの楽勝ムードとは一変、一歩一歩水分補給をしながらえっちらおっちらと上っていきます。

てゆうか、標識では400mってなってたけど、これ絶対400m以上あったでしょ。

 

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西別岳登山口より1時間40分ぐらいかけて、摩周岳山頂到達。

雲は晴れて、摩周湖がくっきりと見えました。

車で行ける摩周湖の展望台とはまた違う摩周湖が見れてよかったですな。

より近くに摩周湖を感じることができました。

 

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摩周湖の色って、濃い青色のイメージがあったけど、日の光を浴びると澄んだエメラルドグリーンにも見えるのね。

清里町にある「神の子池」を思い出させるような、神秘的な色でした。

 

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今まで通ってきた西別岳の尾根を振り返ってみるのもいいものだなあ。

こんなところから私は人力でやってきたのかと。

 

さて、山頂にはトレランスタイルの爽やかな好青年がいて、爽やかに「アブがすごいですねえ」とか「(私の履いている)アシックスのシューズはどうですか」とか、色々話しかけられたのであるが、私は見事なまでのコミュ障ぶりを発揮し、会話はすぐに途切れてしまいました。

決まったシナリオがないとうまく人と話すことのできない私としては、今度から山頂で人に話しかけられたとき用のシミュレーションを事前にしておく必要がありそうだ。

狭い山頂の空間で、見ず知らずの2人が無言の時間を過ごすというのは、思った以上に落ち着かない気分になるものだ。

 

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ちょっと気まずい雰囲気に私は感じたが、爽やかな青年はそんな空気をものともせずに「写真を撮ってあげますよ」と申し出てきたので、その好意に甘えることにいたしました。ありがとうございます。

そっかそっか、山頂で知らない人と2人きりになって気まずい空気が流れたら「写真撮ってあげましょう戦法」に出ればいいのか。

これで私もひとつ利口になった。
 

写真を撮り終わったら、青年は「ではお先に」と爽やかに下山していきました。

にしても、トレランランナーは爽やかな印象の人が多く、私には似つかわしくない世界のように感じてしまう。

 

いや、そうじゃない。

きっと、トレイル行を重ねていくうちに、私も爽やかなナイスミドルに変わっていくに違いない。

トレランは人格を爽やかな方向に変革してくれるのだ。

知らんけど。

 

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青年が去った後、持参したカロリーメイトの類似品をもしゃもしゃと食べながら、3分ほどひとり山頂の余韻を楽しんだのでありました。

さて、摩周湖も十分堪能したし、帰ることにしましょうか。

 

(つづく)