ゴシラン

走ることについて語ります

ひとり北オホーツク50kmマラソン(その1)

北海道の北のはずれに「浜頓別町」というところがあります。

 

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本土最北端の「宗谷岬」から約60km南東に位置する町です。

主な産業は、ホタテ漁業や酪農業と言ったところでしょうか。

これと言って特徴のある観光資源もなく、昭和30年代には8000人以上いた人口も、今では約3500人と、過疎化が進んでいます。

 

そんなうら寂れた浜頓別町で、「何かどでかいイベントをやってやろうぜ!」と、誰が言い出したのかは知りませんが、2011年から始まったのが「北オホーツク100kmマラソン」です。

 

北海道では「ウルトラマラソン」のはしりとして「サロマ湖100kmウルトラマラソン」という、申込み開始から1時間以内で参加が締め切られる超人気大会が6月にあります。

でもって、「北オホーツク100kmマラソン」の時期は7月と、6月にサロマを走った人にとっては大会までの間隔が短すぎて疲労が抜けない状態であろうし、8月に北海道マラソンを走る人にとっては、こんな時期に100kmも走って肝心の北海道マラソンに向けて疲れるようなことはしたくないという事情もあり、正直、人気はイマイチである。

サロマとは違って、申し込み期限ギリギリになっても、余裕で参加を受け付けている状態です。

100km、50kmの部両方合わせても、参加人数は約600人と、サロマの約1/5ぐらいの規模のこじんまりとした大会です。

 

しかし、そのこじんまりとした感じが( ・∀・)イイ!!

 

この大会の魅力を語ると、原稿用紙30枚ぐらいはゆうに語れる私であるが、さすがにそんなに読んでられないと思うので、「北オホ」の魅力を3行にまとめると。

 

・北海道らしい雄大な景色を堪能できるコース

・充実したサポート体制

・ボランティアスタッフの皆様の熱い応援!!

 

私は2019年に1回参加しただけでありますが、ホスピタリティという点では、北オホに勝る大会は存在しないのではないでしょうか?

町をあげてランナーを歓迎しているという空気がひしひしと伝わり、いたく感動した私でした。

 

2年前、北オホが終わり、すっかり「浜頓別ロス」となってしまった私は、次の大会の参加をチョー楽しみにしていたのであるが、コロナさんがそれを許してくれなかったわけであります。

 

「だったら、ひとりで浜頓別を走ってやるわ!!!!!」

 

と、私は半分ヤケになって、北オホが行われる7月の最終週に浜頓別の地を再訪したのでありました。

とりあえず、今回はコースの北半分の50kmを走ることにして、残りの半分は来年の楽しみに取っておくことにしましょう。

今回の記事を通して、一人でも多くの方に北オホーツク100kmマラソン、そして浜頓別町の良さを伝えることができればと思います。

 

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大会のスタート&ゴール地点である「浜頓別多目的アリーナ」。

もう、この看板を見ただけで「浜頓別に来てよかった」と思えてしまいますね。

看板左の「開催日 中止」というのが、もの悲しかったですが。

 

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浜頓別は7月でも、最高気温が25度以下の日が多い涼しい気候なのですが、何を勘違いしたのかこの日は朝から30度近くまで気温が上がっていて、非常に厳しい走りになりそうです。

自然豊かなところを走る「北オホーツク100kmマラソン」。

わかりやすく言えば、コース沿いにコンビニはおろか、自販機すらほぼ存在しません。

補給物をしっかり持って走る必要があります。

暑さ的に4リットルぐらいの水分は必要かなと思いましたが、事前にGoogleストリートビューで予習したところによると、30kmぐらいのところに自販機があるので、それを当てにして、とりあえずは2リットルの水分を持って走ることにします。

 

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背中にデカデカと「100kmMARATHON」と書かれた、2019年の大会参加Tシャツを着て走ったのはいいが、リュックを背負っていたので、イマイチ「ひとり北オホーツクマラソンやってまっせ!」ってのを、道行く人にアピールできなかったのは残念であった。

と言うか、道行く人などほぼいなかったわけであるが。

 

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これから、もうひとつの「北海道ウルトラマラソンの聖地」を思う存分楽しみます。

大会MCが「いってらっしゃい!」と爽やかに送り出すのを脳内で再生して、50kmの長い道のりの第一歩を踏み出します。

 


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(つづく)