トレイルランはど素人で、トレイルの事前練習は1ヶ月前に雌阿寒岳に1回行っただけというワタクシ。
43kmものの距離を制限時間内に完走できただけでも儲けもんというものです。
そんな私がレースを通じて気づいたことをつらつらとまとめていきたいと思います。
《100kmチャレンジ撃沈の教訓は生きた》
とにかく今回は30度を超える暑さの中で、「途中で止まらずに動き続ける」ことを目標にしました。
ちょっと遅すぎるかなってぐらいなペースで慎重に入り、終盤は歩きまくりの割には、ほぼ抜かす一方の展開でしたので、ペース配分、補給共に悪くはなかったと思います。
本編にも書いたように、水は1リットル持ちましたが、飲むだけに使ってしまい、体にかけて冷やす水も欲しかったなあというのが正直なところ。
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ソフトフラスクの水は体にかけるのにも使い、飲み水はフラスク以外に、2リットルのハイドレーションで確保すればもっとよかったかなあと。
今後、例年7月に行われる 「大雪山トレイルジャーニー(70km)」に参加することを視野に入れると、水は走りに邪魔にならない程度に多く持っておくにこしたことはありません。
要検討ですな。
経口補水パウダーを落としてほとんど摂れなかったのは「やってもーた!」と思いましたが、エイドの塩タブや干し梅のおかげで、最後まで動き続けることができました。
電解質の補給は大事ですね。
補給食は、固形物が食べられるうちに食べておこうと、前半は固形物のバー中心で、食欲が落ちてきた後半はジェルで栄養を流し込むという感じでした。
極端に食欲が落ちたり、吐き気を催すこともなく、「前半固形物、後半ジェル作戦」はウルトラには使えるかなと。
100kmチャレンジでは、ペース配分に失敗したり、補給が後手後手に回った感がありましたので、そこはきちんと修正できたと思います。
まあ、今回は100kmチャレンジのときみたいに「サブ10狙い」でなく、「タイム度外視で確実に完走する」と目的が違ったのもありますが。
《やっておけばよかったトレーニング》
・傾斜をつけたトレッドミル
一時期「鏑木トレミ」と称して、トレッドミルの傾斜を10〜12%にして走っていたこともありました。
その後、怪我をしたり、ジムを退会したりで、激坂トレーニングをやめてしまった私ですが、これはもっとやっておけばよかったなあと。
「こんな現実的でない練習、意味無し!」と、当時は思っていましたが、実際レースでロードではありえない急勾配の長い上りを経験すると、歩いてでもいいから15%の坂を長い時間動き続ける練習はしておくべきだったと思います。
・スキー
私は雪国出身ながら、スキーは下手っぴで、もう10年以上やっていないのですが、トレイルの下りは「走る」というよりは「スキーの小回り」に近い感じですね。
コブ斜面をポールなしで、1mぐらいのショートスキーで滑るのは、トレランの下りのいい練習になるんじゃないかなあと。
知らんけど。
まあ、せっかく少ないながらも雪の降るところに住んでいるので、今年はスキーを復活させようかなあと、ちょっと思ったりしています。
《トレランシューズ》
何がいいのかさっぱりわからないので、とりあえず「アマゾンプライムデー」を狙ってテキトーに買ってみた「ASICS GEL-FUJITRABUCO 8」を使いました。
実際にこれでノートラブルで43km動けたわけですから、「いいシューズだ」ってことになるのでしょうが、正直、いいのか悪いのかよくわかりません。
時々「滑るなあ」というところがありましたし、シューズの中に小石が入ってあずましくない(北海道弁)ことがありましたが、これはシューズが悪いのか、そもそもそんくらいのことは当たり前のことなのか、よくわからんです。
シューズのネーミングからして、「UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)」を意識しているなあというところはありますので、将来的にはUTMFで使ってみたいと思います。
それまでトレラン熱が冷めずに、参加資格が得られればの話ですが。
あ、そういや、ワラーチやベアフットシューズの「ビブラムファイブフィンガーズ」で走られていた方もいらっしゃいましたね。
こんな足元の不安定なところで、裸足に近い状態で走れる方を尊敬します。
全然関係ないが、ビブラムを履かれていた方は外国人の女性で、私の勝手な想像であるが、この人はグレタさんみたいな人が大好きで、反原発を訴え、有機野菜を食べるヴィーガンなんだろうなあと、思いっきり偏見の目で見ていた私です。
《トレランデビューとしてはおすすめできますよ》
YouTubeに今回のレースのダイジェスト動画が上がっていますね。
動画のような感じで、コースは全体的に走りやすく、私のような「ロード専門」の人がトレランデビューするにはちょうどいいんじゃないかという気がします。
今年はすったもんだがあって、真夏の7月開催となりましたが、従来通りの5月開催だったら、気候的にも、雑草の生え具合的にも、もうちょいいい条件で走れたんじゃないかなあと思います。
最後になりましたが、コロナ禍の中で、この大会を開催するために尽力してくださった主催者の皆様、ボランティアの皆様、そしてレース中に私に関わってくださったランナーの皆様、本当にありがとうございました。
今はこれの4倍近くの距離を動ける気は全くしませんが、数年後に振り返ってみて、このレースが「100マイル挑戦のはじめの一歩」になればいいですな。
今回の記事を通して、「今までロードしか走ったことないけど、トレイルも面白いかも?」と思う方が一人でも増えればうれしいですね。
ロードの大会がどんどん中止に追い込まれていく昨今の情勢でありますが、そこで腐らずに、「山を走る」ということも視野に入れてみれば、ランニングライフの幅が広がっていくのではないでしょうか。
と、エラソーなことを言って締めくくらせていただきます。
さようなら。