ゴシラン

走ることについて語ります

雌阿寒岳へ25年ぶりの登山(後編)

さてさて、25年ぶりの登山も無事登頂することができ、あとは下るだけの簡単なお仕事であります。

 

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しかし、せっかく登頂したのに、いきなり下山するのも何なので、もうちょい頂上の余韻を楽しみましょう。

 

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頂上からの雄阿寒岳(阿寒富士)。

 

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頂上からの雲海もさることながら、空の青さがとびっきりすんばらしい!

 

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雲海へと続く太陽の光の筋が神々しいではないか!

登山の神様、この日をいい天気にしてくれて本当にありがとうございます。

 

なんか登山と言えば、山頂で湯を沸かしてコーヒーを飲むとか、カップラーメンを食べるとかそういうイメージがあるが、私はそういうの興味ないので、3分ぐらい休んでとっとと下りることにします。

トレラン用の6リットルのリュックじゃ、ガスバーナーなんて入れることできないし、それ以前に私は火が怖いので、野外でそういうものを使おうという気はサラッサラないのである(私はマッチやライターすら怖くて使えない人です。私がソロキャンブームに乗らないのはそれが理由)。

お一人様登山では、コーヒーやカップラーメンをスルーする自由があるのだ!

 

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おやつの羊羹だけ食べて、オンネトールートで下山します。

火口からの煙に、「ああ、日本は火山の国なんだなあ」としみじみ思うのでありました。

 

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雲海を見ながら、下り基調の稜線を気ままに走る。

おお!これだよ!この「非日常感」がトレランの醍醐味なんだよ!

なんて自由で豊かな時間なんだ!

月並みな表現ではあるが「背中に羽が生えた」ような開放感であった。

 

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雄阿寒岳を見ながらのランニング、最高すぎるわ!

 

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写真の湖がオンネトーですね。

さあ、一目散にあそこまで下るのだ。

 

しかし、快適な「トレラン区間」は短く、8合目からは岩だらけ、木の根っこだらけの道で、とても走れる道ではありませんでした。

わたしゃビビリなので、とにかく転ばないように一歩一歩慎重に進みます。

登りは体力的にしんどいだけで恐怖心はそんなに起こらないが、下りは恐怖心が先に立ちますね。

今日のところは「怪我をしないこと」「楽しむこと」が第一の目標であり、速さは二の次だ。

ゆっくり転ばないように下りていこう。

 

んなわけで、転ばないことに全神経を集中していたため、1合目まで写真はなし。

まあ、上りの雌阿寒温泉コースと大して代わり映えのしない景色だったし、別に写真に撮るまでもなかっただろう。

 

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木の階段はところどころ崩壊しており、これならない方がいいんじゃね状態であった。

 

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7時10分、オンネトー側登山口到着。

下りは1時間10分と、1時間20分かかった登りとあんまり変わらんタイムでしたな。

やっぱ技術がないと、下りは難しいね。

慣れの問題もあるんでしょうが。

 

さて、下山しましたが、ここで終わりというわけではなく、こっから林道を進んで雌阿寒温泉に行くという作業が待っていますよ。

 

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オンネトーから雌阿寒温泉をつなぐ林道がありますので、せめてこの部分は走っていきましょう。

 

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日の光の関係もありますが、オンネトーは、美瑛の「青い池」や清里町の「神の子池」のような鮮やかな色でしたな。

 

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オンネトーを左手に、最後ぐらいはマジメに走りましょう。

下りはおっかなびっくりペースでほとんど体力を使わなかったので、まだまだ平地を走る脚は残っています。

 

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しかし、平らだと思っていた雌阿寒温泉までの林道も、結構急勾配区間があり、結局半分ぐらいは歩いていました。

まあ、レースやってるわけじゃないんで、ゆっくりマイペースで行きましょう。

 

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7時40分、雌阿寒温泉駐車場到着。

約3時間にわたる楽しい登山は、無事に無事故無違反で終わりました。

無違反の定義がよくわからないが。

最初の方はちょっと走行ログを取るのに失敗したが、こうして自分が歩いてきた軌跡を地図で眺めるのはいいですなあ。

 

25年ぶりの登山はビギナーズラックというのもありますが、ひたすら「楽しい」という感想しかなく、ひょっとしたらここから新たな「沼」にハマってしまうかもしれません。

 

今、猛烈に欲しいと思うのは

 

・マップ機能があって登山に使える「ガーミン945」

車中泊ができるような室内空間に余裕のある車

 

ですな。

 

どーせお一人様だし、多分、近場の山しか行かないんで、軽自動車で十分なのだが、ハスラーとかタフトとか、いかにも「アウトドアやりまっせ」っていうようなSUVがあれば、より豊かな週末が過ごせるんじゃないかなあと妄想しております。

 

前編に書いたように、登山については25年前のトラウマがあって、あまりいい印象はなかったのであるが、誰にも気を使わんくてすむ「お一人様登山」ってこんなに楽しいものだったのですね。

「気の合わない人とパーティーを組む」ことが嫌いなのであって、登山自体が嫌いなのでなかったのだと。

登山と言えば「山岳会に入って、パーティーを組んで登るもの」と、単独行動を好む私は、勝手に高いハードルをこしらえていたが、いざ独りでやってみるとこんなに楽しいものだということに気づき、何事も人生経験だなあとしみじみ思ったのであった。

 

もちろんお一人様だと、何かトラブルがあったとき非常に困ることになるのであるが、まずは今回のように「ビビリなくらい慎重な態度」で、難易度の低い山を数多くこなして、徐々にスキルをつけていきたいものですな。

「緊急事態宣言」から、ちょっと覚めてきた「トレラン熱」でありましたが、また「いつかは100マイル!」って気持ちが強くなってきましたね。

来月行われる「カムイの杜トレイルラン」に向けて、よい経験ができたと思います。

 

さようなら。