ゴシラン

走ることについて語ります

財布を忘れて細岡展望台往復ポタ

絶好調に晴れ渡る土曜日。

こんな天気のいい日にどっか行かなきゃもったいないということで、今週も自転車遊びをすることにいたしました。

 

この日は南風が強かったので、できるだけ追い風に乗って北へ北へと進み、力尽きたらJR輪行で帰るという「根性なしスタイル」で行くことにしましょう。

では、Let's go!

 

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国道391号線を弟子屈方面に向かって、北へと突き進みましょう。

ところが、この写真を撮っているときに「財布を忘れた」というミステイクに気づいたのであった。

北海道のローカル線では、都会と違って「モバイルSuica」など使えるわけがない。

現金がないと列車に乗ることができないのである。

 

うーむ、こっから5km以上離れた家に財布を取りに戻るのもめんどくさい。

しゃーないから、今日のところは30kmぐらい離れた「細岡展望台」まで往復して終わりということにしよう。

 

♪ 財布を忘れて 愉快なサザエさん

 

と、サザエさんの歌を頭に思い浮かべながら、ずんどこ進んでいきます。

 

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民家のほとんどない田舎道を走っていると、突如、場違いなラブホテルが現れました。

このホテル「バッキンガム」は、桜木紫乃さんの小説が原作の映画「ホテルローヤル」のロケ地として使われていましたね。

桜木さんの小説に書かれる釧路の退廃的でかつ美しい描写が結構好きだったりします。

 

ホテルローヤル (集英社文庫)

ホテルローヤル (集英社文庫)

 

 

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国道を外れて裏道を進むと、「パンダ農場」なるものがあって、ちょっとほっこりした気分になります。

写真では小さくて読めないが、パンダの絵と共に「今日も一日ふんばりましょう」なんて書かれていて、「う○こでもするのかよ!」と思わずツッコミを入れたくなりました。

 

さてさて、細岡展望台へと続く道に入ります。

 

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最初のうちは「自転車はここを進んでね」という表示が道路にあり、「なんて自転車乗りに親切な道なんだ!」と、いたく感激したものですが。

 

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細岡駅を過ぎた辺りから、舗装は荒れてきて。

 

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最後の方は「ダートの激坂」と、自転車乗りには試練の道となったのでありました。

最初のうちに親切にしておいて、後で騙されるパターンですな。

 

道東の道を自転車で楽しむのなら、タイヤの細いロードバイクではなく、ちょい太めのオフロードタイヤを装着しているグラベルロードの方が楽しめると思いますね。

舗装の荒れているところが多く、高圧の細いスリックタイヤで走るのは、かなりストレスになります。

ちなみに私のブロンプトンは、「シュワルベマラソン」という耐パンク性のあるタイヤに履き替えていますので、こういう道でもなんとか走れます。

 

まあ、それでも細岡展望台からどどんと広がる釧路湿原を見ていると、これまでの苦労が報われたと思いますよ。

 

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展望台からは、阿寒の山々もよく見えましたね。

今年もマラソン大会はほとんど開かれないようなので、夏の間は阿寒の山でトレイルランニングでもしようかなあと思ったり思わなかったり。

 

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達古武湖(たっこぶこ)を眺めながら帰路につきます。

ここは川釣りを楽しまれる方が多かったですね。

 

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行き帰りで同じ道を通るのも芸がないので、帰りは「岩保木水門」のある新釧路川左岸を南下することにします。

 

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いつの間にか、こんなところにサイクルラックなんてできたんですな。

さっきの細岡展望台への道にあった、自転車通行帯を示す青い表示といい、この街も「サイクルツーリズム」に力を入れつつあるようですな。

 

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岩保木水門からは10kmほど、原野の中の一本道を、強い向かい風を浴びながら、先週に続き「永遠と」重いペダルを漕ぎ続けます。

ラソンで言うと、キロ6分近いペースにガタ落ちになりましたね。

むしろ自転車を捨てて、ランニングで帰った方が速かったんじゃないかと思うぐらい、鬼のように進まなかった今日のサイクリングの締めくくりでありました。

 

サザエさんの世界とは違い、財布を忘れてちっとも愉快じゃなかったですな。

まあ、こんな日もあるさ。

 

走行距離58km。

 

さようなら。