ゴシラン

走ることについて語ります

「腕振り」で革命は起こせるか?

ネット記事でこんなものを読みました。

 

news.yahoo.co.jp

 

私が勝手に「ランニングの師」と仰いでいる「みやすのんき先生」に関する記事です。

「腕振りのコツを掴めば必ず楽に速く長い距離を走れるようになれる」と書かれているが、果たして本当なのか?

記事に書かれているような腕振りを試してみましたので、ちょろっと考察を交えて紹介していきたいと思います。

 

《私の今までの腕振り》

 

基本、腕はダラっと下げるような腕振りを心がけてきました。

極端に言えば、一時期「忍者走り」でもてはやされていた安藤友香選手のような「省エネ腕振り」です。

 


安藤友香 忍者走り

 

なぜ、このような腕振りを採用していたかと言うと、「肩周りがリラックスできる」ということと「支持脚にしっかり体重を乗せやすい」ということです。

為末大さんがTwitterYouTubeで、「ストライドを伸ばすには支持脚にしっかり体重を乗せることが重要だ」と言っています。

 


【為末大学】ストライドを広げるためのドリル

 

でもって、しっかり支持脚に体重を乗せるには、足の着地と同時に腕をどんと下ろせば「重力スイッチ」が入り、より地面を押しやすいのではないかと思ったからです。

実際に、このような腕振りにして、しっかり足に体重が乗るようになり、ストライドが伸びてきたなあということを実感していました。

 

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ただ、このような腕振りだと、確かに足に体重は乗せやすいですが、それが「前へ」の動きと連動しないのではないだろうか?

走るという動作は、あくまで身体を「下に押す」のではなく「前に運ぶ」運動なのです。

 

《アフリカ選手のように腕をたたんでみる》

 

さて、こっから本題。

日本人に多い上記のような「腕を下げる」腕振りではなく、アフリカ選手のような「腕をたたむ」腕振りをみやす先生は推奨しています。

上の動画ですと、安藤友香選手の前を走っている、ケニア出身のキルワ選手のような腕振りですね。

この腕振りで「エネルギーロスが少なくピッチが上がる」とみやす先生は書かれていますが、果たしてどうなのでしょうか?

実際に、「たたむ」腕振りにして試してみることにしました。

その結果としては

 

・ピッチは大して変わらんような気がするが、楽に「前に」進む感じが出てきた。具体的な数字で言えば「ジョグ」と感じるスピードが「キロ5分半」から「キロ5分」に上がった感じ。

・上半身から骨盤が引っ張られるような感じがして、身体を「下に押す」のではなく「前に運ぶ」感じが出てきた。

・上半身に「壁」ができて、上体が揺られず安定するようになった。

 

というところでしょうか。

図にまとめると、下のような感じです。

 

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なんか、こう書いていくと「たたむ」腕振りはいいことづくめのような気がしますが、私の場合、どうも肩に力が入り「いかり肩」のような感じになり、これでフルマラソンは持つのだろうかという疑問はあります。

ロング走で試してみて、この腕振りがフル、あるいは100kmウルトラでも通用するのか、もう少し検討を加える必要はありますね。

 

ここまで、私の考えを好き勝手に書いてきましたが、実際のところ、「腕振り革命」については、みやす先生の新刊を読むのがてっとり早いと思います。

とか言いながらも、私はまだ買ってないのですがね。

 

マラソン腕振り革命 ターンオーバー理論で驚くほど推進力がアップする!

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  • 作者:みやすのんき
  • 発売日: 2021/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

果たして私が考えていることと、みやす先生の理論がどこまで一致しているのか、読むのが非常に楽しみな本ではありますが、私の近所では売っていないし、しばらく大会もなく、すぐに読みたいというものでもないしということで、kindle版が出るまで楽しみは取っておくことにしておきます。

 

本記事を読んで、腕振りの意識を変えたことによって、トランプの大富豪で3が4枚来たような気分を味わえる方が一人でも増えることを願います。

 

さようなら。