ゴシラン

走ることについて語ります

「第1回まちなかトレラン釧路大会」反省会

《レース後の流れ》

 

テントに置いてあった荷物を撤収して、閉会式まで時間がちょっとあるので、さっぱりしたいなあと、今回の会場「T-spo」内の風呂で汗を流しました。

会場に風呂が直結しているのはめっちゃ便利ですな。

参加人数も188人と多くない大会だったので、風呂場が混雑することもなく、快適に過ごすことができました。

もうちょい閉会式まで時間があれば、もっとゆっくり風呂に浸かりたかったのだがね。

 

で、急いで着替えて外に出ると、すでに表彰式は始まっていて、心の準備のできていないままいきなり私の名前が呼ばれ、「えっ、何、俺入賞したの?」と、ダッシュで景品を受け取ると、紙袋には無情にも「4位」の文字が。

「あー、やっぱダメだったか。でも、全力を出した結果だからしゃーないな」

 

3位との差は1周差。

もっと細かく言えば「1キロ辺り約4秒差」。

64kmの時点で、「あと10周でいいや」と諦めず、もうちょい攻めの姿勢を持っていれば違った結果になったのか?

それ以前に、序盤のペース配分と補給をもっと計画的にしていれば、潰れることなくもう2〜3周多く走れたのか?

まあ、そんな「たられば」のことを考えても仕方がないですな。

これが現時点での実力です。

この「キロ4秒」を埋めることを、来年までの宿題としていきます。

過ぎたことをクヨクヨせずに、前を向いていきましょう。

 

表彰式が終わり、BBQでの交流会が始まります。

sharkさんから、拙ブログのマニアックに熱心な読者のYさんや、釧路マラソンクラブの方々を紹介していただき、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

 

「EAT&RUN」の筆者である伝説のウルトラマラソンランナー「スコット・ジュレク」は、レースに挑み続けるモチベーションを尋ねられ、こう答えました。

 

「世界中に友だちをつくりたい。それが一番だね」

 

と。

 

やっぱりレースはいいものです。

特に普段一人で走っている私にとっては、遠く離れたラン仲間に合う機会になったり、あるいは今回のように新しいラン仲間に出会うきっかけになったりで、ただ走ること以上の楽しみを与えてくれます。

 

コロナ禍で、大会がバッタバッタと中止になっていく中で、このような素晴らしい大会を開催してくださった「T-spo」の運営母体である「株式会社 釧路スイミングクラブ」の皆様、準備期間が短い中で大変だったと思いますが、このような挑戦する場を与えてくださって、本当にありがとうございました。

このような公道を使わない、クローズドなコースでのマラソン大会は、「With コロナ時代」のひとつのモデルケースとなるかもしれません。

ここでは詳細は書きませんが、ゲストランナーのtomoさんは、「第2回まちなかトレラン」に向けて、あっと驚くような夢のある企画を持っており、これが実現されたら、来年はもっと挑戦のしがいのあるレースになるなあと、今からワクワクしています。

 

《レース総括》

 

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ペースは上図のように、3時間過ぎから面白いように落ちていきました。

ただ、思ったよりも早く落ちた割には、悪いときでも「キロ6分半ペース」でまとめており、50km過ぎからもそんなに大きく落ちなかったのは収穫です。

 

3時間過ぎからのブレーキの原因は以下の2つと見ています。

・給水、補給をサボったこと

・心拍数が上がりすぎていたこと

 

東大卒ウルトラランナー小谷修平さんの食生活や練習内容をヒントに「脂肪燃焼ランニング」として、「朝イチ空腹無補給30km走」を9月中に3回行い、「意外と補給しなくても行けるんじゃね?」と、変に過信をしてしまったところはあります。

ただ、30km走を行ったときは心拍数は130程度に抑えられていましたし、ペースもキロ5分40秒前後と、今回のレース序盤(キロ5分10〜20秒)に比べ、かなり余裕のあるペースでした。

レースの高揚感で舞い上がってしまい、抑えが効かなかったのは反省点ですね。

ガーミンで心拍数のアラートを145ぐらいに設定しておくべきだったかもしれません。

「あまり数字に縛られたくない。感覚で走るんだ!」と、自分の感覚に頼りすぎてしまいました。

数字だけを追っかけて、自分の身体と対話しないことはよくないと思いますが、それでも「主観と客観」の両輪は大事であって、もう少し客観的に数字に頼る目も持ち合わせないと、更に長い距離を走るウルトラは戦えないような気がします。

 

ピッチは196spmと、普段の練習(大体190〜193spm)に比べ多いですね。

特に序盤30kmは200オーバーと、ここでも普段の自分を見失っていたところはあったかもしれません。

そっから先は大体190〜195ぐらいを刻んでいたのですが、最後3kmになって180ぐらいに落ちたのは気がかりです。

終盤になってもハイピッチを維持することが、来年のサロマに向けての課題でしょう。

 

《今後に向けて》

 

今年はマラソン大会が続々と中止になったもので、3月ぐらいまではまだスピード系のポイント練習をやる気があったのですが、4月からモチベーションがだだ下がりで、ただダラダラと距離を踏むだけの練習に終始してしまいました。

 

まあ、この状況でも普段通りにきっちりポイント練習をこなして質の高い練習をしているランナーさんもいたわけですから、こんなものは言い訳にしかならんのですがな。

 

今回の収穫は以下の2点。

・体重減による脚への負荷の軽減

・「ランニング革命」のポーズメソッドによる、無駄のない走り方の習得 

 

フルマラソンでもそうなのでしょうが、距離が長くなれば長くなるほど、「いかに脚の筋肉を温存しながら走ることができるか」がポイントになってくると思います。

(逆に言えば、ハーフまでは圧倒的スピードで走れるのに、30km過ぎで撃沈する方は筋肉に頼りすぎた走り方をしていると思います。そういう方は「筋肉を鍛える」のではなく「筋肉を使わない」方向にシフトした方が結果が出ると思います。余談になりますが)

 

やはり去年よりも5kg近く体重が減ると、一歩一歩が軽く感じます。

そして「ポーズメソッド」で、ふくらはぎの筋肉を使って蹴らずに、前にパタパタ倒れながら走るような「ドミノ倒し走法」は、疲れずにエネルギー効率よく走れます。

補給やペース配分でミスはしましたが、最後まで「脚が終わらなかった」のはよかった点だと思います。

途中、頭がボーッとしたり、吐き気がしたりで、ヤバいなって思ったときでも、「脚さえ終わらなければ行ける!」と最後まで自分を信じ続けることができました。

私見ですが、「フルマラソンで最後まで歩かずにサブ5ができる」ぐらいの「強い脚」があれば、あとはレース戦略をしっかり練ることによって、100kmウルトラは十分潰れずに完走可能だと思います。

 

今回はスピード系の練習は一切しないで臨みましたが、今後フルマラソンで記録を目指していく方向にしても、ウルトラトレイルを目指していく方向にしても、VO2maxやLT値を上げていくトレーニングは避けることができないと思います。

スピード系の練習は「嫌い」かつ「苦手」でありますが、苦手なところに伸びしろがあるわけですからね。

 

今後、どのような形でマラソン大会が開催されていくのかはわかりませんが、やはりこういうイベントの中での出会いや気づきは、多くの刺激を与えてくれます。

何かと暗いご時世ではありますが、また、今からしっかり前を見つめて、次のイベントに向けて「ワクワクした日々」を送りたいものです。

 

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ラソン大会中止ラッシュで、大会写真を撮ってくださる業者の方も大変だろうなあと、普段は買わない写真をついつい買ってしまいました。

ひょっとしたら全国で3人ぐらいいるかもしれない私のファンのために、写真をさらしておきます。

 

さようなら。