ゴシラン

走ることについて語ります

霧多布でランスパ

霧多布。

読み方は「きりたっぷ」である。

 

霧多布は私が住んでいる釧路から東に約80kmぐらいのところにあり、地名の通り霧の多いところである。

また霧多布には釧路同様に湿原があり、「MGロード」と呼ばれる湿原の中心を横断する道がある。

でもって、霧多布岬の方には温泉施設「ゆうゆ」があり、美しい景色を楽しみながら風呂につかることもできるのである。

 

というわけで、本日は突発的に「MGロードを走る」「温泉に入る」というランスパを、わざわざ霧多布まで行ってやってみることにしたわけであった。

 

つーことで、バヒュンと釧路から車を進ませ、霧多布湿原センターへと向かいます。

 

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まずはこっからスタート。

車は全然停まっていないが、きっとコロナ禍とは関係なく、ここは普段の日曜でもガラガラなんじゃないかと思われる。

私は人がいなくて空いているところが大好きなので、このガラガラ具合は望むところである。

 

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「MGロード」

左右に広大な湿原を見渡すことができ、「This is 北海道!」って感じの雄大な景色を堪能できる。

こういう道は車でビュンと飛ばすのはもったいないね。

自分の脚で進むことに価値のある道だと思う。

ゆっくりと北の大地を味わうのだ!

 

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いいですな。

この「なんにもない」って感じの手つかずの自然が。

今日のジョグはいつもより8割増しぐらいで贅沢に感じられる。

 

MGロード自体は3kmぐらいであっけなく終わるのであるが、これで終わるのはちょっともったいないので、ついでだから湿原を見渡すことができる「琵琶瀬展望台」に向かうことにした。

琵琶瀬展望台まで約5.5km。

まあ、ちょうどいいぐらいの距離なんじゃないでしょうか。

 

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展望台ということは当然高いところにあるわけで、たどり着くためには坂を登らなくてはいけません。

うげえ。

 

とは言え、展望台は標高60mぐらいと、そんなに高くはないですし、斜度もそんなにキツくはないので、普段走っている人であれば、そんなに絶望を感じるほどの坂ではないです。

心を無にして進みましょう。

 

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晴れてはいるのだが、写真の右の方は白くなっていて霧っぽい。

さすが霧多布だ。

 

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約8.5kmで琵琶瀬展望台到着。

 

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展望台からの湿原。

観光ガイドには載っていないような地味なところであるが、私は道東の中でもここが一二を争うぐらいに好きな景色である。

釧路湿原と違って、湿原の中に民家があり、霧多布の人は湿原と共存しているんだなあということがうかがえる。

 

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展望台からは湿原だけではなく、反対側には太平洋のキラキラした海も見ることができ、一石二鳥である。

こんなにいいところなのに、ほとんど人がいないところも素晴らしい。

 

さて、湿原も十分に堪能したし、来た道を戻りましょう。

 

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スピードとか距離とかそういったものを気にせずに、景色を楽しむ「マラニック」をたまに取り入れるのもいいものです。

月に一度ぐらいは、こうしてあまり見知らぬところを、自分の脚でさまよいたいところですな。

 

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「ラン」の部はこれぐらいにしといて、今度は「スパ」の部に入りましょう。

 

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霧多布温泉「ゆうゆ」。

「ゆうゆ」と言えば「クイズでGoGo」ですよね。

(ある一定の年代以上のゲーマーにしかわからないネタ)

 

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こっから見える海は「南国か?」と思わせるような、見事なエメラルドグリーンでありました。

 

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霧多布のある浜中町は、漫画家モンキー・パンチさんの故郷ということで、施設内ではルパングッズも売られていました。

買わなかったけど。

 

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風呂上がりに「昆布ソフト」なるものを食べる。

ソフトクリームに添えられている昆布は乾燥昆布でめちゃくちゃ固く、どうやってソフトクリームと一緒に食えばいいのか、非常に困ったのであった。

ただ、味はまあまあうまい。

乾燥昆布は余計だったが。

 

※ 追記:乾燥昆布はスプーン代わりにして、ソフトクリームをすくって食べるのが正しい食べ方のようです。さすがにその発想はなかった。

 

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ガイドブックにも載っていないような田舎道を淡々と走り、空いている田舎の温泉で汗を流し、グルメというほど有名でない地元っぽいものをなんとなく食べる。

僕にはそのくらいの休日の過ごし方がお似合いなんです。

 

ひとりで静かで豊かで…。

孤独のグルメ井之頭五郎路線の「ランスパ」。

それなりに面白かったので、来月もどっかマイナーなところを黙々と走ってみたいと思います。

 

さようなら。